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株式会社 アステック長野 代表取締役 伊藤 拓氏

既存のやり方にとらわれず新たな発想でモノづくりを自由に

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マイクロモーターや微細なスイッチなど、電子精密機構部品の製造を基幹事業とする「アステック長野」は、設計から金型製作、量産までを手がけています。精密加工の技術を生かし、新たなものづくりの取り組みとして、2012年には「こびとづかん消しゴム」の製造をはじめ、今までに10万箱を売り上げる大ヒットとなりました。
2代目社長の伊藤さんは、元電通グループの広告マン。家業を継ぐことになったとき「畑をまたいできた自分にできることは何か?」を考えたそうです。商品プロモーションやプロデュース、ディレクションを20年経験し、培ったノウハウや知見を家業と掛け合わせたらと考え、動き出したプロジェクトの第一歩が「こびとづかん消しゴム」でした。

全国で10万箱を売り上げた 「こびとづかん消しゴム」

全国で10万箱を売り上げた
「こびとづかん消しゴム」

製造業ではCAD設計が主流です。一方で、映画やゲームの世界で一般的な3DCGは、製造業には不向きとされてきました。伊藤さんは「自由度の高い3DCGと精密加工技術を組み合わせれば、クリエイティブなデザインをこれまでなかったクオリティで精巧に形にできる」と考え、3DCGが起点であっても精緻に加工できる独自のデータプロセスを自社開発。3DCGから成形用金型を作成し、量産を可能にしました。この方法で「こびとづかん消しゴム」を誕生させたのです。昨年はサンスター文具のOEM生産で、スター・ウォーズのキャラクター消しゴムも手がけ、90万箱を販売。驚くほど精密な彫刻が施された商品は、版元のチェックの際に、“ジャパニーズはクレイジーだ”という最上級の褒め言葉をいただきました。
ヒットの法則を尋ねると、悩みながらも「勘とニオイかな」と話してくれた伊藤さん。「医療、ジュエリーなどの分野でも技術を生かしたい」と熱意を燃やします。異業種で身につけた創造性を武器に、製造業の可能性を広げていきます。

 

1976年に創業。40年磨いてきた精密加工技術を生かし、新たな製作物を創造しています

1976年に創業。40年磨いてきた精密加工技術を生かし、新たな製作物を創造しています

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新商品の真田幸村ディスプレイフィギュアは県内の土産店などで販売予定 予価 5,000円(税別)

新商品の真田幸村ディスプレイフィギュアは県内の土産店などで販売予定
予価 5,000円(税別)

TEL0267-23-4646
小諸市和田631