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株式会社白糸ハイランドウェイ

1アセットマネジメントによる指標化と見える化で計画経営

「人とクルマの安全・円滑化」「良好な環境の創出」をテーマに高い技術で30年以上にわたり国土交通省直轄国道の道路維持管理に携わる株式会社ガイアートの子会社として、草軽交通株式会社から分社化する形で2011年に設立された同社。設立当初は、道路の老朽化や利用者の減少など大きな問題が山積していたため、長期間にわたる安定運営とライフコストを最適化するマネジメントサイクルを確立する必要がありました。その対策として実施したのが、「点検方法の確立と担い手・技術者の育成」「舗装パフォーマンスの見える化と目標管理の情報共有」「舗装の見える化と更新計画への反映」「危機管理能力の向上」。事業経営の安定・効率化を図るとともに、安心・安全で快適な道路サービスの提供をしています。

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旧軽井沢と国道146号を結ぶ白糸ハイランドウェイ料金所

また、地域貢献の一環として、軽井沢を代表する観光スポット「白糸の滝」を活かしたイベントも開催。最近ではイベントの評判がSNSなどで拡散され、海外からの旅行者も多く訪れるようになりました。メーカーや大学の実験用に道路を提供するなど、道路施設の維持更新に有効な新しい技術の開発フィールドの活用にも力を入れています。

「大切なのはアセットマネジメント」と語る中川さん。民間有料道路の適切な維持管理を進める上での、まさにヒットの法則です。各種指標を設定し、その達成度を明確にすることで、総合的な評価により事業実施に対する優先度を決定していきます。
大型車両通行増加による道路劣化や今後起こりうる突発的な自然災害に対する管理コストの維持など、今後の課題についても早い段階で対策を検討し、上信越高原国立公園の環境保全や周辺地域の発展、利便性の向上を目指します。

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2月限定開催だった「氷柱イルミネーション」を、今年度から「白糸の滝真冬のライトアップ」に変更し、12月・2月・3月に開催。より多くの方に冬の幻想的な白糸の滝を楽しんでいただけるようになりました。従業員自らが定期点検を行い、道路を安全に管理。スキルアップのための資格取得やエキスパートによる助言なども活用。3Dスキャナーやドローン計測など、各種点検技術の実証実験も行っています。