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有限会社 萬屋 代表取締役 荻原 宗夫氏

必ず道を拓くという強い信念が困難の中でも持続する力になるsb01

上質な肉がリーズナブルに楽しめると地元でも評判の焼肉店「ろぐ亭」。材木店として先々代が創業し、31年前にログコテージを建て、宿泊業へ転換。コテージのテラスで宿泊客に提供していたバーベキューが好評を博し、「ろぐ亭」をオープンさせることになりました。

現在、来客の約半数が台湾、香港を中心とした海外からの旅行者という同店。荻原さんは今から15年ほど前、ターゲットにしている関東圏の人口減少化に危機感を覚え、いち早くインバウンドに着目し、行動を開始。台湾での長野県観光プロsb02モーションに同行するなど、積極的にPR活動を続けてきました。商談会では名刺を頂くたびにお相手の顔写真を撮影し、名前の読み方や職種をメモ。写真とともにファイルに保管するようにしました。相手の方をきちんと認識し、次に会ったときの会話の糸口としても活用するようにしました。親しみやすい人柄も手伝って、一歩踏み込んだ信頼関係を築くことができたそうです。

最初は「ポツポツ程度」でしたが、昼食場所として観光バスを迎えるようになると、添乗員の口コミで評判が広がり、個人客も増加。SNSを通じてさらに拡散し、海外の旅行サイトでも紹介されるまでになりました。PRをはじめてから実に10年後のことでした。

荻原さんは自身の経験から、「何としても海外からのお客さんを呼びたいという“強い信念”を持ち、諦めずに持続することがヒットの法則だ」と話してくれました。上質な肉を低価格で提供する「値頃感」や、御仕着せのサービスではなく、従業員ひとりひとりが丁寧な言葉で心をこめて応対する「人間味のある接客」も、開店当時から変わらず大切に考え、多様化する客層への対応に活かしています。

「東京泊で軽井沢に日帰りする人が多いので、これからはその逆の軽井沢泊で東京に遊びに行く人を増やしたい」と荻原さん。新たな目標に向け、挑戦を続けています。

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