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信州生麺工房 取締役会長(製麺技能士) 伴野 澄朋氏

手間暇をかけた麺作りで 大量生産にはない味を追求

biz01創業は戦後まもなくの昭和25年。製粉業からスタートし、時代の変遷に合わせて手焼きせんべい、茹でうどんなどを製造してきました。現在は、日本そば、中華麺、うどん、餃子の皮の4本柱を中心に、こだわりの製法で作る「生麺」専門工房です。

澄朋さんは昭和61年に労働大臣認定の製麺技能士・長野県第1号を修得。おいしい生麺を生み出すため、製麺の技術と知識を磨いてきました。製造するのは「生」商品のみ。「なぜ生しか作らないかというと、おいしいから。家で食べていただく時に、どうしても茹でるひと手間がかかりますが、やはりおいしいものを食べbiz02てもらいたいからね」と澄朋さんは話します。おいしさを追求した結果、たどり着いたのが生麺でした。

看板商品の「信州本なま川上そば」は、合成保存料を使わずにそばの風味を生かした自慢の逸品。化学調味料も一切使っていないので、栄養たっぷりのそば湯までおいしくいただけると評判です。季節限定商品にも力を入れていて、夏にはクマ笹を練り込んだ爽やかな風味の「笹香うどん」や喉越し抜群の「本生素麺」、秋冬にはかぼちゃの粉末を練り込んだ「かぼちゃほうとう」などが登場します。季節を感じられる商品が揃うのでお中元などにも喜ばれています。

biz03この道一筋で麺作りと向き合ってきた澄朋さんのヒットの法則は「手間ひまを惜しまないで作ること」。時間をかけて熟成したり、昔ながらの製法にこだわったり、たとえ効率が悪くても手間をかけて「大量生産にはできない味の良い麺を作りたい」と言います。食べたお客さまが喜んでくれて、「これちょっと他と違うねと言われるとうれしいですから」と笑顔で話してくれました。

 

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