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株式会社 ミマキエンジニアリング 代表取締役会長 池田 明氏

2002年に登場した
「JV3」

経営ビジョンは「新しさと違い」
顧客満足を提供できる開発型企業

地域企業の生産設備を合理化するための省力化機器を製造する企業として1975年に設立した同社に池田さんが加わったのは1983年。その後、様々な製品開発を手掛ける中で、プロッタを中心とした開発のリーダーとなったのが池田さんでした。
プロッタとはコンピュータで作成した図面データをベクター技術で印刷する装置のこと。1985年に第1号「北斎」が登場した後は、1987年に偏芯カット方式採用カッティングプロッタ、1996年に水性顔料インク搭載IJプリンタなど、新製品を次々と開発。「これが売れたんだよ」と語る高画質&低価格エコソルベントIJプリンタ「JV3」が登場したのは2002年のことでした。石油系インクで色持ちが良いため看板業界でのニーズが増加。池田さん自身が営業に出向いたイタリア・スペイン・中東・アジアなど海外市場でも受け入れられ、大きな販路を築くことができました。「通常販路開拓は営業の仕事だけれど、技術者自らが足を運ぶことで利用者が求める細かい要望を直接キャッチすることができたのは大きな収穫だった」と振り返ります。
世の中の経済状況が厳しい時も開発に対する投資を続けてきた同社。「自分たちの身の丈に合ったマーケットで個性や能力を力一杯発揮する。すぐに出向いて対応する行動力が大切」と語る池田さん。そのヒットの法則は「新しさと違い」。イノベータ―の集団であり続けるために、経営企画・技術・営業・生産・管理の5本部体制のもと、小集団によるグループ別独立採算制を追求する「GIPS経営」を行っています。2015年には東証一部上場し、更に発展を続ける同社。デジタル・オンデマンド生産のマーケットリーダーとしてこれからもイノベーションの歴史を刻み続けることでしょう。

 

地域企業への特別協賛や清掃活動など地域貢献活動にも力を入れています。10月12日(土)10:15〜14:30には地域の方との親睦交流を目的とした「ミマキ祭り」を開催

デジタル・オンデマンド生産のマーケットリーダーを目指し、ラスター技術(インクジェットなど)とベクター技術(カッティングなど)を駆使してさらなる進展を推し進めます