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宮嶋林檎園 代表 宮嶋 伸光氏

熟練の栽培技術に若い力が加わり さらなるこだわりのりんごへ

biz01宮嶋林檎園の始まりは1927年。兼業農家だった伸光さんの祖父・佐助さんが、それまで栽培していた作物の一つにりんごを加えたのが始まりです。父親・佐一さんの代に、りんごのみを栽培する専業農家に。佐一さんがこだわり続けた「りんごへの熱い思い」と「人との繋がりを重んじる考え」は、今の宮嶋林檎園の礎として、二人の兄弟にしっかりと受け継がれています。

兄の伸光さんは、大学卒業後、果樹試験場を経て、2001年家業に入りました。りんご産地として知られるイタリアを視察し、「新わい化栽培」を導入。木を大きくしbiz02過ぎずに栽培する方法で、早期での収穫、作業の省力化、品質の向上、収穫量の安定化を実現させました。現在、3haの畑の9割以上が新わい化栽培によるものです。

弟の優作さんが07年に家業に入ってからは、兄弟が力を合わせ、新しいことにもチャレンジを続けています。11年に品種登録された「浅間クチーナ」は、30年ほど前に佐一さんが交配したもの。当時、酸味が強すぎて生食に向かないため、木を切り倒そうとしたところ、奥様がアップルパイ用に残してほしいとリクエスト。近年、りんごの加工品が注目されていることに着目し、優作さんが命名し、品種登録に至りました。りんごの豊かな味わいをそのまま楽しめる無添加のりんごbiz04ジュースは東京の有名店からも引き合いのある逸品。15年から大町のワイナリーと提携して開発を続けているりんごのハードサイダーは、今年春に登場の予定です。「気取らずに楽しめるお酒として普及させていきたい」と熱い意気込みを語ってくれました。

「多くの人にりんごを身近なものとして味わってもらうため、りんごにこだわり続けたい」。二人のりんごへの思いはヒットの法則そのものです。目を輝かせ、りんごについて熱く語る兄弟のこれからの活躍が期待されます。

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