ぷらざINFO/スマートビズ

株式会社 キッツビュール オーナーシェフ 阿部 誠氏

お客さまの言葉を大切に 軽井沢ならではのサービスを提供1

レストランカフェを開業したのは2003年。旧軽井沢ロータリー近くの店舗で、軽井沢では珍しいドイツ料理の提供を始めました。
幼少期から漠然とホテル経営に興味があった阿部さん。大学では第2外国語にドイツ語を専攻し、臨地研修で現地を訪れた際、ドイツ料理に出会い、惹かれていったと言います。大学4年生の頃には、友人たちが就職活動に励む中、国内のドイツ料理店を食べ歩き。卒業すると同時に東京のドイツ料理専門店で働き始めました。2年ほど修業した後、ホテル経営とい

ドイツの伝統料理アイスバイン (4,480円※要予約) 販売用(4,000円)も有※各税別

ドイツの伝統料理アイスバイン
(4,480円※要予約)
販売用(4,000円)も有※各税別

う夢を抱き軽井沢へ。プチホテルでシェフ兼支配人見習いとして働き始め、物件探しも合間を見て進めました。納得のいく物件に出会えず宿泊業の難しさを感じ始めていた時、それまでに培った人脈から、ドイツ国家資格「フライシャーマイスター」を持つ東京の職人の手作りソーセージやハムを使用した料理を提供するドイツ料理のレストランを開くことを決意しました。開業当初の3年間は本当に大変でしたが、お世話になったプチホテルオーナーの「軽井沢で商売を3年続けるのは難しい。石の上にも3年だよ」という言葉が心に響いたと言います。美味しい料理を提供するための努力は惜しまず、新鮮な野菜を育てる自家菜園も始めました。時には川に入りクレソンを摘み、山菜やキノコを採りに山へ行き、日本で調達できないものはドイツから直輸入するなどしています。「ドイツ料理を自宅で楽しみたい」「友人に贈りたい」というお客さまの声に応え、2007年にはソーセージやハムなどを販売するデリカテッセンもオープンさせました。
16年経った今、阿部さんが語るヒットの法則は「お客さまの声を聞くこと」。何気ない会話の中にビジネスヒントが潜んでいます。厳しい声ほど謙虚に耳を傾け、「とりあえずやってみる」「そして磨き上げる」を繰り返してきました。日本を代表する避暑地軽井沢に店を構えるという阿部さんの覚悟と自信に満ちたお店には、今後も多くのお客さまが美味しいドイツ料理を求め、足を運ぶことでしょう。

「06ドイツ農業協会コンテスト(DLG)」で金賞を受賞するなど本場で認められた味わいを堪能できます

「06ドイツ農業協会コンテスト(DLG)」で金賞を受賞するなど本場で認められた味わいを堪能できます