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株式会社 柳沢農園 取締役 栁澤 領吾氏

新しいことへの挑戦を続け 佐久から世界の舞台へbiz01

静岡弁で「アメーラ=甘いだろ」を意味する静岡生まれの高糖度トマト「アメーラトマト」。柳沢農園は浅間山を望む軽井沢町発地でアメーラトマトを栽培している農業生産法人です。

もともとはレタスなどを栽培する高原野菜農家でしたが、領吾さんの父親・俊彦さんの「攻めた農業をしたい」という思いから、2005年アメーラトマトの栽培に着手しました。寒暖差の激しい軽井沢はアメーラトマト栽培の好適地。潅水を極限まで抑えた独自の養液栽培法で作られるトマトは、甘みや旨味、栄養素が凝縮した濃厚な味わいが特長です。その美味しさが評判を呼び、町内の多くのレストランで使われる、人気のブラbiz02ンド野菜となっています。

昨年からは「えぐみのない野菜を作りたい」と、カラマツを骨組みに使った新しいハウスを建て、高CO2栽培による無農薬野菜栽培を開始しました。ハウスの中でカラマツチップを発酵させることにより、熱と炭酸ガスを発生させ、CO2濃度の高い環境を作ることで、光合成の作用を最大限に引き出すという栽培法です。「超光合成状態」になった作物は、葉っぱで十分な養分が取れるので、根から養分を取る必要がなくなります。えぐみの原因は根から吸収する硝酸対窒素なので、えぐみのない野菜ができるというわけです。「えぐみがないので野菜の味が際立ちます。農薬、化学肥料も使っていないので安全です」と栁澤さんも胸を張ります。現在、ルッコラや小松菜、パクチー、からし菜など12種類の野菜を試験栽培中で、春までには5種類ほどに絞り、葉物野菜の摘み取り農園としてオープンする予定です。

「ただ作るだけでなく、おもしろいことをやりたい」と話す栁澤さん。「攻めた農業をしたい」という前向きな姿勢で取り組むことが、栁澤さんのヒットの法則につながっているようです。

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