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(2013年7月31日)
湯の丸高原に向かう標高850mの山腹に、全国に先駆けたチーズ工房が生まれたのは30年前のこと。創業者の松岡茂夫さん、容子さんご夫妻は、それまで大手マスコミで働いていましたが、茂夫さんが体調を崩したことをきっかけに、容子さんの実家があるこの地で新たな挑戦を始めたのです。
創業前には、大学やフランスの国立乳製品専門学校でチーズの理論、製法、食品化学などを学んだお2人。生チーズやブリーチーズなど、それまで日本の食文化にはなかった手作りチーズを次々に登場させ、話題を集めました。1986年には軽井沢へ、1990年には東京・目白に出店。現在はチーズやチーズケーキ、ピザなどのチーズ料理を味わえる名店として、東御や軽井沢を中心に東京・南青山、名古屋、春日部などで、多くのショップやレストランを展開しています。
「でも、ヒットはそんなに簡単には生まれないですよ。常にお客様のそばに立って、常にいくつかの選択肢を用意して、ようやく売れるものが見えてくる」と話すのは、社長に就任してなお、細やかに現場に立つ容子さん。月に1度は必ず、スタッフ全員の案から新作ケーキを出していますが、そこでも必ず2点以上を並べるそうです。カフェやショップのフロアに立てば、訪れた人の反応はすぐに感じ取れるのだとか。現在は一線を退いた茂夫さんも、時間があれば店に立ち、来場者の言葉に耳を傾けています。「ひとつでも気に入ってもらえるものを作りたい。自分がいいと思うものを薦めるだけでは、世界が広がっていきませんから」。
メールやファックスなどでスタッフの意見をこまめに吸い上げるのも、独りよがりにならないための方法。40名を数えるパートスタッフにも、それぞれにノートを渡し、誰でも直接社長に意見を言える環境をつくっています。
創業30周年を迎え、「今年は2度目の創業元年。今ある店舗で基礎を育て、よりブランド力のあるお店にしていきたい」と容子さん。常に訪れる人の声を聞き、都内の食の最前線にも触れることで、さまざまなアンテナを張り巡らせる「アトリエ・ド・フロマージュ」は、今後さらに新しく魅力的なチーズの世界を見せてくれそうです。
アトリエ・ド・フロマージュ TEL0268-64-2767 東御市新張504-6
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訪れる人の声を知ること
メールやファックスなどでスタッフの意見をこまめに吸い上げるのも、独りよがりにならないための方法。40名を数えるパートスタッフにも、それぞれにノートを渡し、誰でも直接社長に意見を言える環境をつくっています。
創業30周年を迎え、「今年は2度目の創業元年。今ある店舗で基礎を育て、よりブランド力のあるお店にしていきたい」と容子さん。常に訪れる人の声を聞き、都内の食の最前線にも触れることで、さまざまなアンテナを張り巡らせる「アトリエ・ド・フロマージュ」は、今後さらに新しく魅力的なチーズの世界を見せてくれそうです。
アトリエ・ド・フロマージュ
TEL0268-64-2767
東御市新張504-6