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(2013年9月30日)
東御市田中商店街の一角、和の草花が趣を添える建物が、くるみ菓子で知られる「花岡」の本店です。大正元年に、現社長・花岡かつ子さんのおじい様が同市・祢津地域で和菓子の製造を始めて、昨年でちょうど100年。4代に渡り、地元に愛されるお菓子作りに取り組んでいます。
東御市特産のくるみを、菓子作りに取り入れたのは35年ほど前。「この町で商売するには、くるみと海野宿が不可欠」と主張し、かつ子さんと共に新商品作りを目指したのは、先代であるご主人・利夫さんでした。県外出身で、客観的な目を持っていた利夫さんは、生産量全国一を誇る東御市(当時は東部町)のくるみと、北国街道の歴史を伝える海野宿の町並みを、地元の人以上に魅力的に感じたのでしょう。2人で最初に手掛けたクッキー「海野宿」には、地元のくるみをたっぷり入れ、パッケージに海野宿の町家をデザインして、多くの人に喜ばれました。
ロングセラーの「くるみの初恋」も、同じ時期に2人で始めたものです。コロンと可愛らしい素朴なフォルムと淡い口どけ。1日300袋以上を売り上げるメレンゲ菓子は、30年前と変わらず、今も丁寧な手作業で作られています。きめ細やかなメレンゲの泡を消さないように1個1個へらですくって並べ、オーブンに入れる…。当時、夫婦2人で行っていた作業も、現在は大勢のスタッフが気持ちを揃えて行っています。
「来ていただいた人に幸せを感じてもらいたい、という気持ちがすべての原点」と、ヒット商品の由来を語るかつ子さん。「ディスプレイひとつにも『来てよかった、また来たい』と思ってもらえるよう、心を配っています」と話します。現在、県内には工場・カフェ併設の本店を含め6店の直営店がありますが、その数は、管理が行き届くよう、手を広げすぎないように努めてきた結果とのこと。なるほど本店のカフェに座れば、地元の工芸家が手掛けた木のテーブルやスタッフが育てた苔玉など、目に入る物のひとつひとつに癒され、心地よい時間を楽しむことができます。
小さな頃から初代であるおじい様におんぶされながら、仕事ぶりを見てきたというかつ子さん。「お菓子作りが大好き」と素朴に言い切るその情熱に惹かれ、若いスタッフも積極的に「幸せ」を育む店づくりに関わっています。
御菓子 花岡 TEL0268-62-0236 東御市田中179
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訪れる人を幸せにしたい
ロングセラーの「くるみの初恋」も、同じ時期に2人で始めたものです。コロンと可愛らしい素朴なフォルムと淡い口どけ。1日300袋以上を売り上げるメレンゲ菓子は、30年前と変わらず、今も丁寧な手作業で作られています。きめ細やかなメレンゲの泡を消さないように1個1個へらですくって並べ、オーブンに入れる…。当時、夫婦2人で行っていた作業も、現在は大勢のスタッフが気持ちを揃えて行っています。
小さな頃から初代であるおじい様におんぶされながら、仕事ぶりを見てきたというかつ子さん。「お菓子作りが大好き」と素朴に言い切るその情熱に惹かれ、若いスタッフも積極的に「幸せ」を育む店づくりに関わっています。
御菓子 花岡
TEL0268-62-0236
東御市田中179