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(2014年2月28日)
浅間山を望む田園地域で、3代に渡って納豆作りを続ける老舗。現代表・金沢茂さんの祖父、雅司さんが終戦後、自宅で納豆作りに取り組んだのがその始まりです。当時はこたつの余熱で発酵させるなど、各家で自家用の納豆を作っていた時代。はじめは自家用と同様に、三角形の経木(薄く削った木の包み)で包んでいましたが、雅司さんは後に仙台まで赴き、農学者で東北大の教授であった半澤洵氏に本格的な納豆作りを学んだそうです。その後は自宅の敷地に小さな室を作り、その中で炭火やコンロの熱で温度や湿度を調整するなど、試行錯誤しながら納豆作りに取り組んでいたそうです。現在も、代表銘柄「浅間納豆」のラベルに「半澤博士製法」と記してあるのは、当時の苦労を忘れないようにという金沢家の思いが込められているからです。
先代の定一さんの時代には、主流になってきた発泡スチロール入り納豆の製造を開始。自家用車の普及していない頃でしたが、オートバイを使い、小諸や軽井沢、南佐久郡、北佐久郡まで配達に回りました。そのためか、スーパーに卸している今でも地元には二代、三代に渡って「納豆は、浅間納豆でないと」というファンもいます。
金沢代表は1979年から家業に入り、先代の父・定一さんが1995年に他界した後に三代目として看板を引き継ぎました。3年前には、上田産大豆100%を使った大粒の「信州鎌倉別所納豆」を開発。特に湿度温度に気を使い、ふっくらと柔らかく仕上げた味良いこの商品は、2013年の全国納豆鑑評会で特別賞を受賞しています。これは98社218点が出品された中での快挙です。
「脳裏に記憶している父の納豆の味に近づけることを目指してきました」と金沢さん。これからも記憶の味を大切にしつつ、県産の原料を使った独自の商品で、全国に知られる納豆をつくりたいと意欲を語ります。「納豆といえば茨城県ですが、2番目は長野県といわれるくらいおいしい納豆を作っていきたい。そこにしかない製品、特長ある製品が、ヒットにつながると思います」と、控えめな口調ながら、人気商品を生み出す法則も教えてくれました。
浅間納豆本舗 TEL0267-68-2020 佐久市小田井597-3
月刊ぷらざ編集部(株式会社信州広告社)
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信州ならではの納豆を製造
「脳裏に記憶している父の納豆の味に近づけることを目指してきました」と金沢さん。これからも記憶の味を大切にしつつ、県産の原料を使った独自の商品で、全国に知られる納豆をつくりたいと意欲を語ります。「納豆といえば茨城県ですが、2番目は長野県といわれるくらいおいしい納豆を作っていきたい。そこにしかない製品、特長ある製品が、ヒットにつながると思います」と、控えめな口調ながら、人気商品を生み出す法則も教えてくれました。
浅間納豆本舗
TEL0267-68-2020
佐久市小田井597-3