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(2015年6月1日)
草1本にこだわって環境を維持 文化や風景を後世へ伝えたい
軽井沢タリアセンは、塩沢湖を中心に美術館や遊戯施設、レストランなどが点在するリゾート施設。自然と調和し、美しい姿を見せる塩沢湖ですが、50年ほど前は水田で、冬は水を溜めてスケートをしていたそうです。
昭和36年、当時のスケートブームを受け、塩沢地区の有志が水田を堀って塩沢湖を作り、本格的なスケートリンクとして整備しました。その後、スケートブームの衰退とともに遊具施設を充実させるなど、夏型施設へと形態を変化させ、前支配人の藤巻進氏(現在の軽井沢町長)が歴史的建築物の移築といった文化事業にも着手しました。「レジャー産業には常にブームがあり、ブームを追ってもやがて飽きられてしまいます。新しいものを作るのではなく、軽井沢の文化や風景を残すということが、タリアセンの役割になりました」と傑さんは話します。
現在、敷地内には、移築された6棟の別荘や山荘があり、美術館やレストランとして再利用されながら、在りし日の姿を伝えています。軽井沢で培われた文化や文学を今に伝えるだけでなく、苔むした庭や自生する山野草の保護など、昔と変わらない自然風景を保つことにも力を入れ、「草1本にまでこだわり、10年後、20年後も変わらない軽井沢の姿を残していきたい」と傑さんは言います。
また、「町との共存」を重視する傑さんは、軽井沢を訪れる人々を「楽しませる施設」として役割を果たしながら、町にも貢献したいと考えているそうです。
軽井沢の歴史文化継承の一端を担ってきた同社の歴史そのものが、「一時的なヒットを狙うのではなく、今あるものを守り、企業として長く続けていくことが成功の秘訣だと考えています」と話す傑さんの姿勢にも繋がっています。
月刊ぷらざ編集部(株式会社信州広告社)
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草1本にこだわって環境を維持 文化や風景を後世へ伝えたい
昭和36年、当時のスケートブームを受け、塩沢地区の有志が水田を堀って塩沢湖を作り、本格的なスケートリンクとして整備しました。その後、スケートブームの衰退とともに遊具施設を充実させるなど、夏型施設へと形態を変化させ、前支配人の藤巻進氏(現在の軽井沢町長)が歴史的建築物の移築といった文化事業にも着手し
ました。「レジャー産業には常にブームがあり、ブームを追ってもやがて飽きられてしまいます。新しいものを作るのではなく、軽井沢の文化や風景を残すということが、タリアセンの役割になりました」と傑さんは話します。
現在、敷地内には、移築された6棟の別荘や山荘があり、美術館やレストランとして再利用されながら、在りし日の姿を伝えています。軽井沢で培われた文化や文学を今に伝えるだけでなく、苔むした庭や自生する山野草の保護など、昔と変わらない自然風景を保つことにも力を入れ、「草1
本にまでこだわり、10年後、20年後も変わらない軽井沢の姿を残していきたい」と傑さんは言います。
また、「町との共存」を重視する傑さんは、軽井沢を訪れる人々を「楽しませる施設」として役割を果たしながら、町にも貢献したいと考えているそうです。
軽井沢の歴史文化継承の一端を担ってきた同社の歴史そのものが、「一時的なヒットを狙うのではなく、今あるものを守り、企業として長く続けていくことが成功の秘訣だと考えています」と話す傑さんの姿勢にも繋がっています。