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(2012年7月31日)
モータースポーツの分野で、世界トップクラスのチームやドライバーから絶大な信頼を得ているパーツメーカーが佐久にあることをご存知でしょうか。特にブレーキパッドを中心とした高性能のブレーキングシステムに定評がある「エンドレス」。今年5月に開催されたニュルブルクリンク24時間レースにも、総合優勝を果たしたアウディR8をはじめ計65台のユーザーが参加して、好成績を残しています。
とはいえ、最初から華々しい業績があったわけでなく「会社を立ち上げて半年は、自分も含めて5人の社員全員が無給だった」と、創業者の花里功社長は振り返ります。当初はプレスも買えず金型から手作りしたそうです。「仲間の情熱と、ここで負けられないって意地に支えられてね」。頭を下げながら設備や材料の確保に走り回った半年間。自らテストを繰り返し、ようやく売れると確信できるパッドができたのが、翌年1987年のことでした。それが当時の国内トップカテゴリー・全日本F3000選手権で使われるようになり、間をおかずに自社製パッドが国内サーキットを走るレーシングカーの70%のシェアを獲得するに至ったのです。
花里社長は20代から30代前半にかけて、鈑金修理の工場を営む傍ら、レーシングドライバーとしてサーキットに通い詰め、50以上のレースに参戦してきました。当時働いた利益はすべてレースに注ぎ込むほどだったとか。そんな花里社長が言い切るのは「サーキットにすべてのヒントが落ちている」ということ。技術のノウハウ、経営のノウハウ、仕事につながるネタは必ず現場にあるのだといいます。何人ものキャンペーンガールを抱えたり、華やかなブルーパンサーを描いたマシンをレースに送り込んだりしているのも、ブランドイメージを高める戦略のひとつ。「景気が悪い時こそ工夫して、楽しさや華やかさをきちんと構築すれば、ビジネスに生きてくるんだ」という言葉には、常にトップシェアを目指すメーカーの自信と世界を見据える視野の広さが感じられました。
エンドレスグループ TEL0267-67-0535 佐久市三河田522-3
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とはいえ、最初から華々しい
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